第24回受賞作品
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「冷食フロンティア」
高校生の部(Web教材・学際)
最優秀賞・文部科学大臣賞・プラチナ賞
生 徒:秋山 陽介・石橋 拓真・大泊 万尋・川本 眞子(芝浦工業大学柏高等学校)
コーチ:田口 裕一
【講評】
冷凍食品に関して、企業へのヒアリングやアンケートの他、諸外国の事情なども紹介するなどさまざまな角度から探求した成果をうまくまとめた教材です。文字だけでは理解しにくく飽きてしまいがちな部分には図を、新出語の説明は本文のすぐ近くに置くなど、最後まで興味を持って読み進められるように工夫されていると思います。普段何気なく消費している冷凍食品に興味を向けられる大変優れた学習教材です。
「パラスポ」
中学生の部(Web教材・スポーツ・保健)
総務大臣賞・プラチナ賞
生 徒:小口 珠央・板垣 亜優実・松本 みさ紀・河田 凌大・難波 竜規(芝浦工業大学柏中学校)
コーチ:堀端 慎一
【講評】
パラスポーツの紹介から、教育、平等、まちづくり、平和などSDGsの内容まで広く考察し、パラスポーツの可能性を多くの方に啓発できる内容が評価できます。特に、メダリストやコーチらにインタビューを試みるなど積極的に取材した成果が反映されている点、普段体験できない車椅子でのテニス体験での車いすの操作法の紹介等、分かりやすく理解が深まるよう、構成や内容に工夫がみられる点が大変優れています。
「What is "UI" ? ~UIとは何か~」
高校生の部(Web教材・学際)
経済産業大臣賞・プラチナ賞
生 徒:橋本 康汰 ・鈴木 悠司・ 金子 千紘・細川 夏希・金子 遼大(神奈川大学附属高等学校)
コーチ:塩屋 喬介
【講評】
知っているようで意外に知らなかったUIについて、深く学べるサイトになっています。UIがテーマなだけあって、サイト自体がシンプルで統一感のあるデザインでとても洗練されています。クリックの効果など、実際のインタラクションを体験できる工夫も効果的です。特に人の心理的感覚とUIの関係は、UIのあり方を考える学習者にとって興味深い内容と感じました。新年度から始まる「情報デザイン」の参考書としても活用が期待されます。
「Foodwaste_mottainai~「もったいない」その思いを行動へ」
高校生の部(Web教材・社会科学)
プラチナ賞
生 徒:石田 真惟・奥谷 莉夏・畑中 響(鴎友学園女子高等学校)
コーチ:畑中 滋樹
【講評】
食品ロスに関して現状や原因を調べ、国の対策および食品ロスがもたらす影響など多角的な観点から分かりやすくまとめられています。また、インタビューやワークショップ、工場見学など独自の取組を通して課題を身近に感じやすくしている点は教材として素晴らしいです。さらに、ページ内の表現や色合い、動画の効果的な活用、対話形式での説明など、Web教材としてのきめ細かな工夫も見られます。
「知ってる?衣服ロス ~守ろう私たちの惑星~」
中学生の部(問題解決・学際)
金賞
生 徒:岩瀬 祐理菜・斎藤 美来・原 夏希(芝浦工業大学柏中学校)
コーチ:太田 朋子
【講評】
衣服ロス問題からSDGsに迫っていく説明が、非常にわかりやすく説得力があります。小項目ごとに内容を分類しながら構成することで読みやすくしたり、H&M社の取り組みを実際に調査してインタビュー形式で紹介したりしている点などが評価できます。サイトのページデザインに統一性があり、ページ間のナビゲーションもスムーズに違和感なくできるような配慮や、スマートフォンだけではなく携帯電話も意識したデザインもすぐれています。
「やさしい小学漢字」
中学生の部(Web教材・社会科学)
ベストドメインネーミング賞・金賞
生 徒:河野 玲生・村上 悠介・仲村 祥一朗(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校)
コーチ:尾崎 就
【講評】
表示フォントを工夫しているなど、魅力的なページづくりとなっています。また、学習への興味付け意識した活用側の立場に立った構成となっています。漢字書き取りテストを自在に自動作成するWebプログラミングを実装している点も高く評価できます。ネット上には様々な漢字テストを作成するページがありますが、出題する漢字を選んで問題が作成できる点など、とてもアイデアに富んだページになっていると思います。
「ペットはかわいいだけじゃない!」
高校生の部(Web教材・社会科学)
金賞
生 徒:村口 真菜 ・藤 那実子・増田 のどか・正藤 美海(芝浦工業大学柏高等学校)
コーチ:三宅 正昭
【講評】
「殺処分されるペットが33000匹もいる! 」ところから出発し、現状、国策、外国の実情、法律と網羅的に調べ・まとめ、家庭動物問題の興味づけの入り口としては意味ある作品です。2020年、保健所や愛護センターに引き取られた犬・猫は72000匹。そのうち半数以上が新しい飼い主を得、殺処分は23000匹でした。10年前と比べ1/10、法改正が始まった平成初期と比べると 1/50です。引き取り数・殺処分数の減少の裏には全国の動物愛護活動があり、地域猫として生活している猫たちがいます。そういった活動や現状を調べ考察して、新しい課題意識を提案出来たら更に良くなるでしょう。
「右ポケットの中の資源を求めて」
高校生の部(問題解決・学際)
金賞
生 徒:小林 然・平川 賢二・伊藤 大智・川添 晴翔・南出 孝明(甲陽学院高等学校)
コーチ:中串 孝志
【講評】
金属資源の枯渇という課題への対処として廃棄物から資源回収する都市鉱山を取り上げたのは、良い着眼です。見学や取材を交えて、様々な角度から調べ、わかりやすくまとめてあると思います。ポップアップで説明が提示され、各ページには情報源として参考文献が記述されているのも便利です。キャラクターの設定も工夫がありました。フォントサイズや行間の調整など、Webの特性を生かして読みやすさを追求することで、より有用性が高まると思われます。
「Smile フレイル 予防する」
中学生の部(問題解決・スポーツ・保健
)
銀賞
生 徒:小倉 采・下村 咲太・沓掛 暖叶・里田 寛斗(玉城町立玉城中学校)
コーチ:岩森 正治
【講評】
今日的課題への探求成果がうまくまとめられています。コンテンツの構成も、スッキリして読みやすく工夫されています。身近な問題として取材されている点も評価できます。欲を言えば、取材の一部を映像や音声も交えて、メッセージを伝えるように編集されるともっと良くなると感じました。また、フレイルは高齢者だけではないので、目線に幅をもたせることも工夫してみてください。
Marine pollution ~海洋プラスチックの危険性~
中学生の部(問題解決・社会科学)
銀賞
生 徒:成田 紗雪・冨士川 麻美 ・星野 姚希・古谷 優宇・大村 悠月(江戸川区立上一色中学校)
コーチ:木村 諭
【講評】
SDGsの課題である「海洋汚染」を探求し、シンプルな構成で読みやすくまとめられています。自作のイラストも効果的に使われて、学習をスムーズに進められるように作られています。実際に海岸に出かけてプラスチックの採集をしている動画や、直接人に会ってインタビューした内容をまとめた記事など自分の足で調べた事実に基づいて説明している点は貴重です。自分たちがこれからすべきことを提案できているのも頼もしく思います。
「Minecraftで学ぶ論理回路入門」
中学生の部(Web教材・科学・数学)
銀賞
生 徒:岡 大智・宮武 航平・酒井 健輔(箕面市立第四中学校/枚方市立中宮中学校/日立市立多賀中学校)
コーチ:吉田 嵩・地引 琢人(トライ式高等学院)
【講評】
論理回路という学習者が敬遠しがちで難解な題材について、Minecraftを活用した教材づくりをすすめたことは大変意義のあることだと思います。専門用語をなるべく使わずに図や動画を使って、興味・関心を喚起するよう工夫されている点も評価できます。電子回路や情報技術、論理学について不慣れな学習者にもわかりやすい、比較的簡単なシミュレーションの例題をより多く紹介されると、更にすぐれた教材サイトになると思います。
「世界四コマの旅」
高校生の部(Web教材・社会科学)
銀賞
生 徒:吉岡 璃子・朝久野 萌・浦部 織・金子 春菜・福山 舞菜(岩田高等学校)
コーチ:八木 真也
【講評】
写真を利用した4コマ漫画で世界の観光を楽しめるというコンセプトはユニークです。扱ったスポットの地図の見せ方も良いと思います。エジプトが1点しかないなど、内容が少なめでまだサンプル段階のようにも見えますが、今後掲載数が増えれば活用が期待されると思われます。読者投稿で増やす参加型の取り組みをしても良いかもしれません。旅先の紹介に加えて、学びの要素があると有用性が高まるでしょう。写真の著作権の許諾やその検証方法も工夫すると良いと思います。
「働き方改革」
高校生の部(問題解決・社会科学
)
銀賞
生 徒:甲斐 陽菜・松山 凜子・森澤 椛彩(岩田高等学校)
コーチ:八木 真也
【講評】
「私たちは私たちが思っている以上に『働き方』について知らない」と書かれているように、「働く」ということを殆ど認識できない世代が、勉強しながらまとめていったことがよくわかる好作品です。サイトとしては見やすい工夫がなされ、表面的な調査だけではなくインタビューも意欲的に行い、コンテストに参加することが学びに繋がったのではないでしょうか。この成果を「まとめ」に反映させ、高校生らしい提言があるとよかったと思います。
「ストレスとの共存」
高校生の部(Web教材・スポーツ・保健)
ベストCM動画NeuroAI賞・銀賞
生 徒:山下 竜之介 ・市川 凜羽・山口 咲奈(鹿島朝日高等学校/日本航空高等学校)
コーチ:吉田 嵩・小林 優香(トライ式高等学院)
【講評】
ストレスの原因や対処方法などについて、参考文献をもとに端的にまとめられていると思います。また、参考文献がページごとに表記されている点は、学習者にとって、情報源に当たりやすく良いと思います。手書きタッチのイラストやストレスチェックのページなど、閲覧者が興味を持てる工夫も評価できます。Webサイトの特徴としては、マウスカーソルの動きに合わせたアニメーションが目を引きます。シンプルなページ構成と左サイドに表示されるサイトマップタブが便利です。本文の青文字表記から用語集に飛んだ後、元のページに戻れるような工夫があると、より便利だったと思います。
「汚染防止プロセス~現状から今できることへ~」
高校生の部(Web教材・社会科学)
銀賞
生 徒:安藤 謙真・上村 龍真・中村 暢佑・成重 公康(日本航空高等学校/高松中央高等学校/鹿島学園高等学校)
コーチ:吉田 嵩・山内 優太(トライ式高等学院)
【講評】
環境問題のうち、特に海洋・水質・大気の汚染を取り上げ、現状や原因そして対策が分けられて記述されています。特に、対策には必ず「私たちにできること」が書かれ、自分たちの問題として考えることができる点が良いと思います。書籍のようなイメージで脚注にあたる部分をページ内に設け、本文内での用語や人物が逐一すぐに参照できるのは便利です。もう少し多くの数値的な根拠やグラフを用いた方が、教材として充実したものになると思います。
「フェイクニュースサバイバー」
高校生の部(問題解決・社会科学)
銀賞
生 徒:荒井 野杏・今泉 隼人・志田 花帆(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校)
コーチ:荒井 明子
【講評】
社会問題化しているフェイクニュースについて、詳しく内容が説明されており、ネット上のフェイクについて良く理解できるコンテンツです。文章の内容に相応しいイラストや写真が効果的に添えられていて、読物として思わず引き込まれてしまいました。シンプルなサイト構造でナビゲーションもしやすいと思います。ネットワークに存在するいくつかのリスクについて、多くの事例と共に発生時点の状況と問題点や対策も述べられているため、明確なメッセージ性があり、教材としても優れています。
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