著作物の利用引用
他人の著作物を利用するとき
1.はじめに
各チームが作るWebサイトは、それぞれが選択したテーマについて、企画・構成を考え、調査や取材を行い、その結果をとりまとめて表現するものとなりますが、その内容は、自分たちで考え、創作したものであること、また、直接自分たちが見聞きした一次情報であることが求められます。
制作の過程において、様々なWebサイトや文献、雑誌、書籍、記事を参考にしたり、それらに記載されているイラスト、写真、テキストなどの素材を許可を得て利用・引用することが必要な場合もあるものと思われますが、作品の内容は、可能な限り、自分たちで考えるようにし、特に自分たちの意見や考えについては自分たちの言葉で記述するようにして下さい。
作品制作にあたっては、ルール「著作権を有する素材」を必ず読むようにして下さい。
2. 利用・引用情報の表記方法
本コンテストでは、 チームメンバー以外の人が創作した素材(テキスト、画像、グラフィック、音声などすべてを含みます)を自分たちの作品内に使った場合、その出所を明記し、著作権者から使用に対する許可を得たことを証明しなければなりません。
下記の例に従って、作品内のどの部分に「利用・引用した素材」が使われているか、また利用・引用の許可をどのように取得したのかを一覧にし、作品内にて公開してください。
記載例:
【利用・引用情報】○△新聞 20XX年7月1日朝刊 「社説」第2段落3~4行目 【利用・引用先URL 】利用・引用した自分たちの作品の該当ページを記載するようにしてください。 【情報源】○△新聞 20XX年7月1日朝刊 「社説」 【許可の取得方法】○△新聞より電子メールメッセージにて取得。 【許可の取得年月日】20XX年8月1日 |
なお、使用許諾不要となっている素材を利用した場合においては、著作権者から直接許可を得ることは不要ですが、以下の例に従って、許諾不要であることが明記されているページのURL、および、そのページの内容に基づいて素材を利用した年月日を明記するようにしてください。
記載例:
【利用・引用情報】 フリー素材集 http://www.*****.or.jp/sozai/index.html 【利用・引用先URL 】 利用・引用した自分たちの作品の該当ページを記載するようにしてください。 【情報源】 ○○Webサイト http://www.*****.or.jp/ 【許可の取得方法】 利用規定に基づきダウンロード http://www.*****.or.jp/kitei.html 【利用・引用年月日】 20XX年8月1日 |
また、上記で示した一覧とは別に、実際に掲載した写真や資料・図の下に、それが自分たちで撮影・描画したものなのか、他から引用したものなのか、がわかるようにその旨明記して下さい。
ウィキペディア(Wikipedia)のテキスト、画像などを利用・引用する場合も、ウィキペディアの著作権ルールがありますので、それに従うようにして下さい。 ウィキペディアの素材はフリーライセンスであるため、安易に利用する傾向にありますが、その内容は、信頼性という観点から課題もありますので、利用・引用は慎重に行うようにした方がよいでしょう。
3. 参考文献の表記方法
本コンテスト では、 チームが作品を制作する上で参考にした資料・情報を「参考文献」としてまとめ、リストにする必要があります。
ここでいう「参考」とは作品を制作する上で既に他の人が公開している資料、情報やそれに関係が深い事柄を見、聞き、読むことを通して、自分の創意や考えのたしにすることを指しており、資料・情報の複製、転載は、該当しません。
例えば、情報や資料の一部を参考という理解で、無断で転載し、文言の一部を変更する、「ですます調」を「である調」に変更する、などの行為は「参考」にはあたりません。
下記の例に従って、作品を制作する上で参考にした資料・情報を一覧にし、作品内にて公開して下さい。
インターネット上にある素材(Webサイト上のテキスト、画像、音声、映像、データなど)
記載例:
【作者の名前】○△太郎 【素材の名前】「森林利用◎△のルールについて」 【素材のURL 】http://www.*****.or.jp/sinrin.html 【素材の公開または最新の改訂の日付(参照した日付)】2016年8月1日 |
書籍や定期刊行物
記載例:
【作者の名前】○△花子 【記事の題名】「◎△の現状と問題点」 【出版物の題名および巻数もしくは号数】『環境と◎△』NO.5 【出版者名】○◇出版社 【出版年月日】20XX年10月1日 【参照したページ】p.2-10 |
自分たちの著作物を利用してもらうという考え方
1.はじめに
本コンテストでは、Webサイトの制作過程において、他人の著作物を使用する際にどのような権利処理をしなければいけないのか、という観点に加え、「自分たちが作ったWebサイトにも自分たちの著作権が発生すること」また「自分たちが一定のルールで許諾をすることにより、他の人も利用することができるようになること」という、これまでとは逆の観点に立つ著作権処理のルールについても、皆さんの理解を図っていきたいと考えています。
具体的には、自分たちの著作物(自分たちのWebサイトを構成する文章、絵、写真、動画など)を一定のルールで他の人が共有できるようにするための仕組みである「クリエイティブ・コモンズ(以下「CC」)」の理解を図り、CCライセンスを利用したチーム著作物の共有化(世界に対する知的貢献)を奨励していきたいと考えています。
2. クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは
クリエイティブ・コモンズとは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称です。
CCライセンスはインターネット時代のための新しい著作権ルールの普及を目指し、様々な作品の作者が自ら「この条件を守れば私の作品を自由に使って良いですよ」という意思表示をするためのツールです。CCライセンスを利用することで、作者は著作権を保持したまま作品を自由に流通させることができ、受け手はライセンス条件の範囲内で再配布やリミックスなどをすることができます。(CCJPより引用)
本コンテストでは自分たちが書いた文章、描いた絵、撮影した写真や動画などを、「一定の条件を守れば自由に使っていいですよ」と考えるチームに対しこのツールを利用することを奨励します。(利用は任意です。審査には影響しません。)
3. CCライセンスの種類
CCライセンスの利用の条件の種類は、次の4つです。
これらを組み合わせて、全部で6種類のライセンスを選択することができます。
- 表示
- 表示-継承
- 表示-改変禁止
- 表示-非営利
- 表示-非営利-継承
- 表示-非営利-改変禁止
本コンテストへの応募作品では、利用条件を「非営利」に限定するものとします。
従って、CCライセンスの表示を行うチームは、必ず、表示-非営利 表示-非営利-改変禁止 の2種類から選択するようにして下さい。
4. 本コンテストの応募作品で利用するCCライセンス
表示-非営利
原作者(自分たちのチーム)のクレジット(チーム名、作品名、URL)を表示し、かつ非営利目的であれば、改変したり再配布したりすることができる。 表示-非営利-改変禁止 原作者(自分たちのチーム)のクレジット(チーム名、作品名、URL)を表示し、かつ非営利目的であり、そして元の作品を改変しないことを守れば、作品を自由に再配布できる。 |
利用については「ライセンス付与」から進めて下さい。