ファイナリストの進路・活躍

秋山 陽介さん

akiyama

誰かの力になったり、喜んでもらえたりする技術が身についた

高校: 芝浦工業大学柏中学高等学校
大学: 東京海洋大学 海洋生命科学部 海洋生物資源学科在学中

コンテストの経験は、大学進学や今の職業やこれまでの進路にどのような影響がありましたか?

コンテスト参加時のように何かを追究して行く過程はとても興味深く、志望校を決める際に研究室などを調べ、自分のやりたいことに挑戦できる専門性の高い大学を選びました。

将来は水産養殖系の研究職を目指しています。

これまでの歩みを振り返り、コンテストに参加して学んだこと、得た成果は何だったでしょうか?

Webコンテストには中学2年から参加していました。中学時代は自分たちの知識をまとめただけのサイトを制作していましたが、高校に入学し、自分たちで体験・調査したことを伝える作品にシフトしました。高校生のリアルな声が大切なのではないかと思ったからです。
高校時代はちょうどコロナ禍で、情報を収集することにとても苦労しました。取材や見学を申し込んでもなかなか受け入れてもらえず、メールでのやり取りで質問したり資料を集めたりと、思うような活動ができませんでした。
リモート授業期間には対面形式でのチーム内協議ができなくなるなど、不便が生じました。しかし、大まかなスケジュールを立て、各々の得意分野を活かせる担当を決めて、連絡を密に取りながら進めていきました。コロナ禍でも、むしろ「やれるだけのことはやろう」と、メンバーのモチベーションにも繋がったのではないかと思っています。部活や行事など、高校生活をフルに満喫できない学年でしたが、その分Webコンテストでの探究活動に注力できましたし、制作過程で得られたものは今後の大学の研究や社会生活で大いに役に立つと感じます。やり遂げた達成感といただけた評価は、チームメンバーみんなの大切な思い出になりました。
また個人的には、ページを作成するにあたり、HTMLとCSS、JavaScriptの技術を1から独学で身に付けました。作ってみたいレイアウトやデザインに挑戦し、当時満足のいく作品ができたことを嬉しく思っています。今ではWebサイト作成技術が自分にとって大きな自信と武器になっています。

この経験は、その後のご自身の学習活動や仕事にどのように活かされていますか?

Webコンでの経験は、今後論文の執筆で、構成、文章の組み立て、伝え方など、自身の研究を表現する際に活かせると考えています。またチームでの活動は、同じ目的を目指している仲間との連携が大切だと知ることができ、チームリーダーとしての経験はきっとどこかで役に立つと自負しています。
実際、コンテスト参加時に得た知識を活用して、知人団体のWebサイトを作成しました。誰かの力になったり、喜んでもらえたりする技術が身に付いて良かったです。 高校1年生の時に受賞した「Go To 献血 – 16歳からのボランティア -」の内容は、今でも現役高校生に伝えたいと思っており、Twitterでの呼び掛けを続けています。もちろん自らも献血を続けていこうと考えています。

これから参加される方、ファイナリストを目指す方へのメッセージをお願いします。

これから参加される方へ
このコンテストは自分たちで考え調べたことをまとめる形がWebサイトということで、最終的には他の誰かに伝え見てもらうことがゴールです。現役の中高生が今何を思い、何を感じているのかという視点で、多角的に取り組んだことを見てもらえるような、素敵な作品を作ってください。そして、この取り組みは自分を大きく成長させてくれる、貴重な体験となることでしょう。

受賞作品