ファイナリストの進路・活躍

末永 梨花さん

suenaga

仲間と協力してひとつのモノを作り上げて、楽しかった!という体験が最大の財産

高校: 慶應義塾湘南藤沢中高等部
大学: 慶應義塾大学 環境情報学部 環境情報学科 卒業
所属: PwCコンサルティング合同会社 勤務

コンテストの経験は、大学進学やこれまでの進路にどのような影響がありましたか?

高校卒業後すぐ、Webコンテストでの経験を活かし、広告代理店でLP制作のアルバイトを始めました。私はクリエイターとしてマーケターの先輩と2人1組で作業していましたが、次第にマーケティングの面白さに気付き、大学ではマーケティングの研究室に入りました。
その後現在は総合コンサルティングファームのマーケティングチームに所属し、企業のマーケティング課題の解決に取り組んでいます。
一見Web制作とは無縁の職業に就きましたが、振り返ると、きっかけはWebコンテストだったのだなと感じます。

これまでの歩みを振り返り、コンテストに参加して学んだこと、得た成果は何だったでしょうか?

マーケティング戦略を考える上で、事業ドメインやマーケティングの知識がある人材はもちろんですが、デジタルに理解のある人材も大変重宝されます。この点において、Webコンテストでの経験は私にとって強みになっていると実感しています。
マーケティングとは従来、マスメディアを用いた画一化された大量プロモーションを前提としていましたが、消費者の価値観の多様化やデジタル化により、現在ではWebサイトの回遊ログやSNSのログ等を元に特定の顧客個人を狙い打ったOne-to-oneマーケティングに注力する企業が増えています。One-to-oneマーケティングを実現するには自社サイト、モバイルアプリ、SNS等あらゆるデジタル顧客接点の顧客情報を収集・分析する必要があり、マーケターにデータやデジタルの知識が必要とされるようになってきています。
しかし、現状このような知識を持った若手のマーケターは少なく、収集したWebアクセスログを読み取れなかったり、どのような仕組みでデータが収集されているのか理解出来なかったりということが少なくありません。これに対して、私は中高時代Webサイトの制作経験があったことでこのような業務にも対応出来、データやデジタル領域を理解した上で、より深くマーケティング戦略を考えられていると感じています。

この経験は、その後のご自身の学習活動にどのように活かされていますか?

中高時代Webコンテストに計4回参加し、非常に多くのことを学んだと感じています。前述したように純粋なWebサイト制作の知識も予期せず現在の仕事に活きていますし、他にも、自分たちで課題を見つけてテーマを設定する問題提起力、掲載する文章の構成を考える論理力、ファイナリストプレゼンテーションでのプレゼン力が身に付きました。
そして何より、「仲間と協力してひとつのモノを作り上げて、楽しかった!」という体験が、今も私にとって最大の財産となっていると思います。

受賞作品