ファイナリストの進路・活躍

中䑓 千智さん

nakadai

Webコンで取り組んだテーマを大学でさらに研究しつづけている。

高校: お茶の水女子大学附属高等学校
大学: 早稲田大学 政治経済学部 経済学科 在学中

コンテストの経験は、大学進学やこれまでの進路にどのような影響がありましたか?

私は主にコンテンツ制作を担当したので、エンジニアリング関係の知識はあまりないです。しかし、Webコンテストで研究した内容を、経済・ビジネスの観点からもっと深く学びたいと思ったことは進路の決定要因の1つにはなりました。しかし、進路という枠にとどまらず、Webコンテストはその後の挑戦を支えるモチベーションやスキル、仲間を私にもたらしてくれました。

これまでの歩みを振り返り、コンテストに参加して学んだこと、得た成果は何だったでしょうか?

まず、情報に対する考え方が変わりました。作品を作るにあたっては、情報の正確さが重要となります。だから、様々な資料や文献を調べるときには、この情報は本当に正しいのか?誰かのバイアスがかかっていないか?などの疑問を常に持つようにしました。この経験を通して、メディアが流す情報は決して常に正しいわけではなく、なるべく多くの情報を集めて、多面的に物事を判断する必要があることを学びました。

また、自分が世の中に発信する情報に対して責任を持つという姿勢も身につけられました。
そして、チームでの課題の取り組み方も学びました。限られた期間の中で作品を完成させる必要があったため、メンバーそれぞれが自身の特性を生かせる役割分担で作業を効率化しました。また、積極的にミーティングを行い、作品の方向性などを明確化し、チーム内に認識の相違がないように注意しました。これらは、Webページ作りというメンバー全員にとって初めての挑戦且つ長期的な取り組みとなるWebコンテストだからこそ、学べたことだと思います。

最後は、Webコンテストを通して絆を深めた仲間です。Webコンテストでの数々の辛くも楽しい経験を共にしたメンバーは私にとってかけがえのない存在となりました。大学受験の際には、一緒に励ましって勉強したり、悩みを相談したりととても支えられました。今も彼女の挑戦・活躍する姿が私の大きな原動力となっています。そして将来、もう一度大きな目標を達成しようと約束しています。

この経験は、その後のご自身の学習活動にどのように活かされていますか?

作品を完成できた且つ賞を頂けたという自信が、これからもエシカルに関する研究を続けていきたいというモチベーションに繋がった部分が大きいと思います。
それと同時に、こんな大きな賞をもらって、検索したら誰でも閲覧できるウェブサイトで「ファッションから環境問題を解決しよう!」と訴えているのに、実生活で何も実践できていない自分に矛盾を感じ、1度自分の活動が正しかったのかわからなくなりました。

しかし、これは大学に入ってからの挑戦に繋がりました。具体的には、社会的企業について学びプログラムに参加し、インドネシアで若い社会企業家の方々へのインタビューを行って、環境問題や社会問題を解決するビジネスの可能性を学びました。さらに、Webコンの活動中に感じたエシカルな商品・サービスを提供する企業とそれを実際に買うことになる消費者の間の意識の溝を解決するために、両者の意思が一致する仕組みを模索したいと考えるようになりました。この目標を達成するために、今夏から1年間のアメリカでの留学やインターンシップへの挑戦を決断しました。

受賞作品