制作者による作品紹介
誰しもが自然環境について考え、行動しなければいけない時代になっているといえます。私たちは「環境」と聞くと、ともすれば地球規模の環境問題を考えがちですが、子どもたちにとっての「環境」とは、何より「自分をとりまく身近な環境」のことです。子どもたちは自然や街の中でいろいろな体験をし、それを元にして自分なりに感じたり、考えたりします。それが感受性を育むことであり、考える力を身に付けることでもあります。
けれどせっかく貴重な体験をしても、家や学校に戻ってしまえばそのまま忘れてしまうことも少なくありません。本ソフトでは、その体験を「思い出」として残すことを目ざすものです。自然の中で見たり、聞いたり、触ったり、匂いを嗅いだりしたことを「思い出」として記憶にとどめ、それを持ち帰るというものです。
それは子どもたちの宝物です。宝物は形のある物でもいいですし、ただの記憶だけでも構いません。その宝物にまつわる出来事を思い出として呼び覚ますために、まず対象物に気づくきっかけと、その対象物と自分との間に物語を生み出す「イメージの呼び水」としての物語にて、子どもの横に寄り添うようなソフトを企画しました。 |