制作者による作品紹介
鎌倉時代に吉田兼好(兼行法師)によって書かれた随筆「徒然草」の翻訳。教材としても利用されることの多い作品だが、それらはあくまでも「教科書」レベルに過ぎず、生徒が新たな興味を持つまでには至らないことが多い。したがって無味乾燥な直訳ではなく、軽薄にならない程度の口語訳を施し、同時に各段毎に理解を深めるためのヒントとなる文章を提示する。またありがちな、単純なテキスト提供サイトからの脱却も図る。Webブラウザのポテンシャルを最大限に引き出すべく、機能面における JavaScript と、視覚効果における CSS を使用することによって、軽快、かつ学習意欲を促進させるような動作を実現させる専用インターフェイスも開発。このインターフェイスは普段から慣れ親しんでいる機械をヒントにデザインし、より受け入れられやすい方向を目指す。これによって「遊ぶ」側面からの学習意欲の促進も図る。新たなアプリケーションを導入させるのではなく、軽容量で済む htmlファイルを使うことによって、オンライン・オフラインにかからわず、手軽に古典世界の扉を開くことを可能とする。 |