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制作者による作品紹介
2014年3月、アメリカペンシルバニア州の、スヴィア=マーチャンダニ君(Suvir Mirchandani)がアメリカ国内でインクの無駄を極力減らすことのできるフォントを発見しました。 これは紙とインクの消費量を最小限に抑えることで環境を維持することを目的としていたそうです。私たちも日頃から学校などで配られるプリントやインターネット通信販売などの過剰包装に紙の無駄遣いを感じていたことをきっかけに、インクだけではなく紙の無駄も削減する方法があるのではないかと考えました。近年世界で解決すべき課題とされている環境問題を普段私たちが意識せずに使っている紙という観点から見つめ、古代の人々が作り出した有用な資源である紙の重要性を改めて認識してもらうために、紙をテーマとするウェブページを作ることにしました。具体的には、「紙とは?」「リサイクル」「印刷技術」「包装」の4つにテーマ分けをしました。 「紙とは?」のページでは紙の用途や製造方法などの身近な事柄に加え、あまり知られていない紙の向きによる強さの実験について説明しています。「リサイクル」のページではリサイクルの歴史を始め、リサイクル方法や現在起こっている問題をまとめました。「印刷技術」のページは世界と日本における印刷技術発展の過程をたどり、また、プリントには必ずある余白について、その意味や見やすさとの関係性について調べたページです。「包装」のページでは実験を行い、商品配送の際に多く使われる段ボールを、中の梱包材などを変えることでどれだけ小さくできるかを調べました。 このウェブページを見ることによって紙の基本知識を学ぶとともに、少しでも無駄を減らすことのできる方法があるということ、また紙に関連して起こっている問題について知ってもらうことで、より多くの方に、どれだけ多くの無駄が世界で生み出されているのか、私たちにできることが何なのかを考えていただくことを目的としています。
最終審査員 小田 和美 (東京女子体育大学 准教授)
多くの資料を調べた結果を興味深く整理・再構成し、とてもセンス良くまとめられています。切り口が豊富で多くの人の興味を満足させるでしょう。それだけではとてもよくできた調べ学習の成果で終わりますが、緻密な梱包の実験・正確なレポートが強力な魅力です。面白い。最後にあるクイズのデザインを再考し、正解数を単純に返すのではなく、学習内容につなげる工夫をするともっと面白くなるでしょう。