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制作者による作品紹介
東日本大震災による福島原発の事故の影響で人々の放射線に対する不安が生じました。福島県産の食べ物には放射性物質が含まれているのではないか、と思っている人も多いと私たちは感じています。 しかし、食べ物だけでなく身近なあらゆるものにはもともとカリウム40という放射性同位体が含まれていることを多くの人は知りません。そこで、私たちは身近な食べ物にカリウム40がどれだけ含まれているのか東京都市大学原子力研究所を訪れて測定させていただきました。測定の結果からあらゆる食品にはカリウム40が含まれていることを目に見える形で実感することができました。 また、放射線の利用という面にも着目し、食品の殺菌、滅菌、芽止めなどに用いられる食品照射という技術の紹介もしています。私たちは群馬県の高崎量子応用研究所で研究者の方に食品照射のメリット、デメリットなどを詳しく伺ったり、実際に照射室に入ってじゃがいもにγ線を照射したりしました。私たちのクラスメートやその保護者の方々、学校の先生方に食品照射に関するアンケートをとって食品照射の今後の展開について考えたりもしました。このサイトでは、身近な料理であるカレーライスに使われている食材を通して、食べ物だけでなく身近なものは放射線を出していること、放射線を利用した技術である食品照射のことについて伝えたいです。
最終審査員 小田 和美 (東京女子体育大学 准教授)
多くの人が関心を持っている放射線と日常的に利用している食材とを結びつけたアイデアが面白いです。複雑になりがちなテーマを、簡潔にうまくまとめてあります。多くないメンバー(3名)でうまく手分けし、アンケート調査や実験まで行いよく頑張りました。せっかっくの実験結果のレポートがおおざっぱところが残念でした。