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制作者による作品紹介
日本国憲法施行から六十幾年、今ほど改憲が議論されている時期はありませんでした。しかし、改憲については「難しい」「考えるのが面倒」というイメージが先行してしまっているのが現状です。 ただ一方で、「知らないからこそ、憲法について知ってみよう」という動きがあるのもまた事実です。我々のチームでは、そのような動きをサポートするとともに、改憲について、どのような形であれ、自分の意見を持ってもらうことを目標としています。具体的な構成として、まずは日本国憲法について正しい知識を身に着けていただき、その後、改憲とはどのようなものかを説明しています。 初めに、「憲法とは」のページで自分の周りにあるルールの例を挙げつつ、日本国憲法の歴史や三大原則、大日本帝国憲法との比較、というような基礎知識を紹介し学んでいただきます。 そして、「改憲では」のページでは9条、96条、そして前文を取り上げ、要点を押さえて説明することでわかりやすく読みやすいようにしています。 さらに、改憲に対して「護憲」といわれる、憲法を護ろうとする動きを「護憲の動き」ページで紹介し、様々な意見を取り上げています。そのうえで、「賛否両論」のページで、改憲派・護憲派それぞれの意見をぶつけ合うことで、どちらにも偏らない中立の立場から改憲の全体像を知ることができます。最後を締めくくる、「まとめのページ」は訪問者に意見を促す形になっており、サイトで紹介したことを通して目的である「自分の意見を持つ」ことが可能になっています。 また、「用語集」では難しい用語の意味を調べることができます。調べるだけでなく、文章中の用語に「用語集」のリンクを貼ることで、より理解を深めることができます。このようにして、我々のチームでは訪問者にどう見せるかに拘り、サイトを通して改憲の様々な面について学習することの関心を高める努力をしています。
最終審査員 成田 雅博 (山梨大学 教育人間科学部 准教授)
憲法について身近な視点からアプローチした労作で、テーマ選択に意欲を感じます。幅広い参考文献を参照し、憲法についての議論で、改憲と護憲について両方の立場について議論が展開されており、公正性を保とうとしている点も好感がもてます。堅い内容のイメージを和らげるカラフルなデザインも評価できます。また、用語集が適切に編集されていて教材として優れています。