制作者による作品紹介

私たちは、岸コレをデジタルアーカイブ化し、それらを紹介するポータルサイトを制作しています。目的は、生徒ですら一部しか知らない岸コレの全てを、世界の人々に向けて発信することです。対象年齢は19歳以下としておりますが、実際は教育・研究機関も対象としています。岸コレとは、「岸和田高校教育コレクション」の略称です。これは、岸和田高校に保存されている、歴史・科学・教育などの面で価値のある教育資料のことです。
これは、先代の落合校長が収集した、解体新書をはじめとした和漢書類、「落合文庫」。ニホンアシカなど「生物標本」。 物理実験器具、「科学資料」。そして岸和田高校の近辺の住民から寄贈していただいた「郷土資料」、と大別して４種類です。
岸コレには複製でない本物も多くありますが、それらはとても貴重であり、年数も経っているため、取扱いを慎重に行わなければなりません。また、校内でしかそれらを見ることができませんでした。そこで、実物に触れることなく、さらに世界中に広げるために適した方法がデジタルアーカイブ化でした。このサイトは教育・研究的な活用を主目的としています。具体的には、学校の授業で持ち運びの難しい資料を個人で見ることや、研究施設などが岸高にある資料を必要としている場合にウェブサイトを通じて資料を提供することなどです。例えばニホンアシカです。
元々はよくあるアシカと思われていたのですが、昨年の生物ゼミでDNA検査をした結果、なんと世界に十数体しかないニホンアシカの標本だと判明しました。ニホンアシカは詳しい生態が判明する以前に絶滅していたため、非常に学術的価値が高まっています。コンテスト終了後は、岸和田高校のサーバーにおいて運用を続けていく予定です。今回掲載しきれなかった資料などを随時掲載していきます。
最後に、このサイトが教育・研究の一助となれば幸いです。