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制作者による作品紹介
ニュースでよく「ギリシャ危機」とか「信用不安」「スペインの財政危機」とかいう言葉をよく聞きます。でも、その具体的な事柄について知らない人も多いのではないでしょうか。 そもそもギリシャで起こった問題が、ヨーロッパ全体、さらには世界全体に広がるのはなぜだろうという疑問からこのサイトを作りました。 実は、これらの問題の原因にはヨーロッパの多くの国で使われている統一通貨ユーロ、さらにはEUという仕組みが大きく関係しているのです。 ぼくたちのグループでは、まずヨーロッパ特有の機関、EUの歴史に触れることから始まり、ユーロの誕生までの歩み、そしてユーロのメリット・デメリット、参加国と非参加国(非参加の理由も)の考え、実際の信用不安問題の前提となるヨーロッパのお金の動かし方などの項目を設定しました。 信用不安問題のページでは、先ほどの部分を踏まえつつ、この問題のメカニズムを説明したうえで、ギリシャ、スペイン、イタリアなどを中心とした財政悪化に陥った国々の例を紹介しました。そして、これが日本にはどのような影響を与えるのか、財政が厳しい日本の立場からどのような教訓を学ぶことができるのか、考えてみました。 ぼくたちがみなさんにもっと伝えたいことは、これらの問題に対して対岸の火事のように見過ごすのではなく、個人個人が意見を持って、この問題にはどうするべきであったのか、また将来同じようなことを防ぐには、どのようなことをすべきか、などと言った「意見」を持つことです。僕たちの意見は、「提言」としてまとめました。是非、ぼくたちのページを見たことを機に、この問題について考えてみてください。 また、3人のキャラクターが、会話や黒板などでの解説を交えることで、より分かりやすいページを目指しました。
最終審査員 原 克彦 (目白大学 社会学部 メディア表現学科 教授)
「よく聞く言葉だけど詳しくは知らない」そんな「EU」に焦点を当て、初めての人にも分かりやすい解説で、EUの歴史からEU金融恐慌などの踏み込んだ話題まで、太郎とニッチョ、博士のトリオが引き込んでいく仕組みがユニークです。理解度を試すクイズや、英語によるページの作成等、持てる力を出し合って作成したあとがうかがえます。変化の激しい分野なので、今後も新しい知識が提供できるといいですね。