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制作者による作品紹介
宮城県沖を震源とする国内観測史上最大の東日本大震災は,津波,原発事故へと被害を拡大し,私達の住む茨城県も大きな被害を受けた。この災害により,県内の人々は,地震の恐ろしさと身の回りに存在する放射線量の状況,気候条件による放射線の拡散について,恐怖心をもたざる得ない状況になっている。 しかし,その反面,約1年6カ月の月日が経ち,時間の経過と共に,私達の脳裏から少しずつ風化しているという現実も否めない。私達は,「あの恐ろしい震災を忘れてはならない」と何時も考えており,これから地域社会で働く私達は,この悲惨な出来事を忘れることなく,よく学び・後世に伝えて行くことが大きな使命ではないかと感じている。 そこで,東北地方や県内各所に今も残る傷後や当時の被害状況,私達の知らない被災した人々の本当の想いを効果的に,なお且つ視覚的に伝えるとともに,地震により引き起こされた放射線問題について正しい知識を理解して,そして正確な対応策等について知る必要があると考えた。これらの想いから,「地震」と「放射線」の内容を一つのサイトに整理し,地域社会の人々に,「震災」について真剣に考えて頂けるサイトがあればと思い,今回の作品を作成した。
最終審査員 高橋 邦夫 (学校法人高橋学園 千葉学芸高等学校 理事長・校長)
自ら足を運んだ調査や取材などの成果が高校生の視点で整理され、豊富に収録 されています。オリジナリティが高く、地域の特性をよく反映しています。ま た、震災や原子力災害を考える資料としても完成度の高い作品です。災害の原 因を探り、どのように今後の防災に取り組んだらよいのかについても視野が広 がっていくとさらに良いと思います。