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制作者による作品紹介
私達が何気なく日常で手にしている食品、それは数えきれないほど多く種類があると思います。しかし最近は電化製品や洋服や身の回りにあるものだけでなく、食品を作る事さえも工業化がされてきました。そのことによって私達は食品を手にする、そして口にすることのありがたさが便利になる世の中と反比例するように次第に薄れてきているのではないでしょうか。その中でも発酵食品は「これが発酵食品である」ということさえも認識されないものもあります。そのような世の中を知らず知らずのうちに容受し、その事に気付かないふりをして生きていき次第に食べ物のありがたさすら忘れていく。それはこの便利で素晴らしい時代を作り上げてきた大昔の人々に失礼ではないのでしょうか。いえ、それだけでなく人間として恥ずかしい事だと思います。味噌、酒、納豆…。日本では発酵食品は大昔から自国の文化であると言ってもいいほど多く使われてきました。しかし逆に言えば日本人にとって発酵食品は身近すぎてほとんどの気にもとめられません。 この作品は、読んだ人が発酵食品に限らず色々な食品の製造法や農耕の起源などに興味を持ち、すこしでも自分たちの食べているものは昔の知恵の集合体で、どれだけ素晴らしいものなのか、そしてどれだけありがたいものなのかが伝わる作品であると思います。
最終審査員 吉川 厚 (株式会社教育測定研究所 主席研究員)
どういう観点でこのサイトを使うのかを考えて作られていて、非常にわかりやすいで す。また、丁寧に調べているので、さらに豆知識などで、知識欲もくすぐるなど ちょっとした工夫が光る作品です。英語で書くときは、同じように読む人を考えて、 日本の発酵食品の紹介の仕方を変えるとさらによかったですね。