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制作者による作品紹介
私たちのテーマは「着物」です。現在の着物の様式が安土・桃山時代に確立されて以降、多くの人々に着られ、受け継がれてきました。しかし、21世紀を迎えた今日、着物は成人式や結婚式、葬式などの式典用の正装としてみられ、普段着として着ている人を街で見かける機会も少なくなりました。その原因の一端として、昔と比べて、大きく生活習慣や気候の変化が挙げられると思います。ですが、受け継がれてきたのにはそれなりの理由があり、着物の良さがあるのではないかと考え、調べ始めました。衣服の装いはそれぞれの国の人々、文化、すなわち価値観や美意識、心のあり方と密接に関わり、相互に影響を及ぼしあう関係にあると考えます。そして、日本の伝統的な価値観形成の土台となり、同時に和の心を表現してきた装いは、「着物」の他なりません。また「着物」を着ていると、着物の素材や織物の分類、色合いや柄など、コーディネート方法から季節の移り変わりを感じ、敏感さや繊細な感受性を実感することができます。着物について詳しいことを知らない同世代の人たちや、日本に興味がある外国の方などにこのWEBページを見ていただき、さらに着物に対しての知識を深めてもらえたらと考えます。このWEBページでは、着物のTPO・着物に応じた着物の柄・着たときのルールやマナー・着物を引き立てる小物を写真やイラストで紹介しています。興味をもっていただけたなら、ぜひ試してみてください。着物を通じて、より日本の文化を理解し、もっと多くの方に日本の文化の良さを知ってもらいたいと思います。
最終審査員 吉川 厚 (株式会社教育工学研究所 主席研究員)
日本文化の一つの着物を取り上げて、その文化として書かれているので、対象者を外国人に明確にあてて、そこに絞って思いっきり書くともっと面白かったと思います。そういう対象者が決まると、どのように表現するとわかってもらえるのかがもっと明確になり、表現形態ももっと工夫できると思います。今後の発展に期待します。