ThinkQuestタイトル トップページサイトマップ
検索 ヘルプ
移動


コミュニティ

インタビュー

メッセージ




参加者の声

先輩からのメッセージ

柴田 巧
(慶應義塾大学 環境情報学部 4年
 株式会社ケイ・ラボラトリーSFC前ラボ代表 )


私が始めて ThinkQuest に参加したのは、1998年高校2年生の時でした。情報通信ネットワークの発展により、中学校・高等学校の中においても、学生個人で膨大な情報を手に入れられる時代となりつつありました。

インターネットの利用に伴って、今まで我々が経験してこなかった、スキャンダラスで取り沙汰される問題に、学校内でも急ピッチに倫理的なポリシー策定や運用のルールを定める必要に追われ、一部では利用に消極的な意見も聞かれておりました。

そんな中、私は運良く ThinkQuest に巡り合えました。このことは、インターネットの特徴を自分たちの生活に活かして行くためにはどのようにすべきか、また情報はどのように活用すればよいのかという視点で、むしろ積極的にインターネットを活用して生活を豊かにするにはどうすればよいのかを楽しく考える契機となりました。

ご存知のとおり ThinkQuest は、一つの題材についてチームでWeb教材を制作し、その出来映えを競うというコンテストです。私は、1998年の日本大会の時には、チーム3名で望み、日本の教育制度を扱う教材を作成しました。高校生という時分、知りたいことは山のようにあります。どうしてその中から日本の教育制度をピックアップしたのかというと、主観的に登場人物として受けていた教育を、今のうちに客観視して捉えることができれば、今よりもずっと楽しく教育を受けられ、多くのことを吸収できるのではないかと考えたからです。「自分達の生活にどのように情報を活用して行けるのか」をまさに丁度良く実践できました。

第1回目の日本大会参加をきっかけに、その後の世界大会にもテーマを変えて参加し、次の年の高校3年時にも ThinkQuest に参加をしました。

周りでは受験勉強が忙しくなりつつある中…インターネットで同年代向けの教材を作っている…と。今、教えられるべき立場の人間が教える立場になっていた様は、傍から見れば、心配で、ある意味滑稽だったかもしれません。:)

しかし、ThinkQuest の仕組みを見れば分かるように、「チームで参加し」、「取り組むべきテーマを決めて」、「目標のクオリティのものを時間までに発表する」という一連の仕組みは、殆どのことが勉強にも、生活にも、仕事にも通底するものなのです。

ThinkQuest において、経験したことを振り返ると、私たちは参加を通じて

自ら改善・解決すべき問題を発見し、
解決に達するだろう調査・対応の方法を仮説し、
協議の上スケジュールを立て、
必要な素材を集め、
具体的に手を動かし技術を総動員して、

設定した問題を解いていきました。もちろん日々の授業や課外活動を通じて、
私たちは上記を繰り返し学んでいます。ただ、どうもしっくりと身についていない。ThinkQuest の場合は、それがHPで公開されることが前提であったこと、コンテストであること、という2点が大きく影響しているのだと思いますが、常に相手を意識し、よりクオリティの高いものを短期間で作成する必要に迫られることで、経験的に上記方法論の必要性を感じ、手足を動かし自らのものにできたのだと思います。

私事、大学受験を例に見ても、当時自分が感じていたいくつかのトピックを解決する為には、どこの大学でどのような勉強・研究を進める必要があるのかを自らリサーチし、計画を立て、慶應大学環境情報学部のAO(Admissions Office)入試の扉を叩きました。ThinkQuest を例に出し、自分の活動履歴や方法論を示し、今後大学でどのような活動を進めていくつもりなのか、それにどのような意味があることなのかをプレゼンテーションし、入学しました。ThinkQuest の経験が大いに活きた第1事例でした。

今この寄稿を書きながら、ThinkQuest 参加時のチーム計画資料やホームページ資料を見返しています。今から読むと文章はヘタクソですし、稚拙な事が多く、恥ずかしいです。とは言っても「彼が」具体的に進めていた事や活動の方向性を見ると、5年後の自分でも大きくは異なっていなく、きっと今後も必要で重要な通底する「考え方のエッセンス」を学ぶことができたのだろうと思います。

雨模様の都内にて。
敬具。

2003年11月