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表題:読売IT Special
シンククエストへの参加は情報活用の実践力を養う理想的な学習
子どもたち自らが試行錯誤の中で伸びていくコンテスト
── 新しい学力を育てる流れの中で、シンククエストの意義や価値というのは、どのような部分にありますか。また実際に、子どもたちは、どう伸びていけるのでしょうか。

■永野

シンククエストは、ただ単にホームページをつくるというわけではないんですよね。教材をつくるわけです。つまり、自分を表現するためにつくるのではなく、人に教えるためにつくるという仕組みがいいなと思うんです。特に、自分の興味があることで、かつ知らないことを獲得して、どのエッセンスをうまく伝えれば、教えることができるか、ということがポイントになってくるので、その内容をよく知っていなければならない。教えるために、そのことを必死になって勉強するという、良い課題意識が入っています。まずこれが、シンククエストの大事な要素の一つです。

二つ目に、チームを組んで、協力して取り組むことを前提にしていますよね。個人が自分で考えたり、思ったりしたことを、芸術的に表現するアートのコンテストではなくて、アイデアを共有しながらチームで、役割分担しながら作り上げていく。これからの時代に必要な能力をそのまま含んでいます。

さらに、メディアの活用を前提としていますよね。インターネット上で使える教材をつくると同時に、インターネットで作りましょうということですから、作るプロセスの中で、インターネットの知識と技術がどんどん身についていくわけです。デジタル化すること、コラボレーションすること、ファイルを共有したり、プロテクトしたり、いろんな技術的な概念がシンククエストに参加することで、含まれています。コンピュータが道具になっていて、情報教育が狙っていることが、全部このプログラムに入ってしまっているわけです。

「課題設定が大事」と先ほども申し上げましたが、シンククエストという課題に取り組むことによって「新しい学力」のみならず、従来型の学力もがついていくわけです。シンククエストは、本当にいいチャンスだと思います。

また、今の子どもはある意味で競争意識も強いので、ただ作るのではなく、他の人と協力もするし、競争もする「コンテスト形式」というのが、よく機能していると思いますよ。こうしたスタイルの課題が、カリキュラムとしてきちっと位置づくように、「情報A」や「情報C」の中には、十分時間がとれるようにしているんですね。つまり実際にWeb をつくって発信するということを学習の中に入れているんですね。そういう意味では、よくはまったプログラムだと思います。

■小林

当校は、情報の授業を年間約15〜6時間で組みます。授業の中でWebページをつくっていますので、その中から意欲のある子が自主的にシンククエストに参加するというスタイルをとっています。今年は27チーム(77 人)が参加しています。

シンククエストに興味をもつ子どもたちというのは、どちらかというとコンピュータに精通していなくて、調べたり、知的好奇心のある子が多いんですね。新しいもの好きな子、何かやってみたい、という子たちなんです。コンピュータが好きなお宅系の子は意外と興味を示さないんです。人と何かを一緒になってやることが苦手、という子たちは意欲的ではありません。

シンククエストに取り組みはじめると、情報を集めたり、テーマを考えたり、組み立てたり、わいわい打ち合わせる中で、デザインという考え方が必要だ、構成図を考えなきゃいけない、スキルが必要、掲示版も作りたい、CGI 、画像処理もしなければならない。。。と進めていくうちに直面する問題を乗り越えていかねばなりません。しかしそうやって試行錯誤をしていく中で、知らないうちに、子どもたちは、どんどん伸びていくんですね。ですから、シンククエストに申し込みをしたときと、最後に作品を提出したときの、子どもたちの顔や、考え方、スキル的なものは随分変わります。私は、毎年見ていますが、これは本当に顕著なんです。

■永野

今までは、ワープロや表計算ソフトを使うこと、ホームページを作ること、というように、ハウツーを教えることが情報教育で教えること、と思っていた先生が多いと思います。本人にとっては、何の目的もない方法を教えてきたわけです。

しかし実際には、こうした技術はどんどん変わっていく訳です。またツールについても新しいものがどんどん出てきますよね。技術が進む中で、結局生き残るのは「何をつくるか」ということだけなんですよ。昔は、ワープロを教えていましたよね。本来は、「ワープロ」ではなくて「文章の書き方」を教えるべきだったし、そういう意味では、自分が表現したいのは何なのか、またどうすれば表現できるかを本来は教えられるべきだったわけです。これは、逆に言うと、大人が使いこなせていないからなんですね。自分が本当に知っていたら、こんなこと教えてもしょうがないと思うはずなんですよ。

こうした流れの中で、シンククエストに参加することは情報教育の意図を理解していく一つのきっかけになると思います。「情報」や「総合的な学習の時間」を使って、ぜひ挑戦していってほしいと思います。


2002年2月  

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